
今回は、鮮やかな輝きを放つ「トルマリン」についてご紹介します。
「トルマリンってどんな宝石?」
「種類や特徴って?」
などなど、鉱物としての基礎情報から宝石言葉まで、幅広い魅力を解説していきます!
それでは、トルマリンに込められた宝石言葉・産地(種類)や特徴について見ていきましょう!
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トルマリンの価値を理解できる
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種類ごとの特徴を知れる
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トルマリンの宝石言葉を知れる
バイカラートルマリンペアシェイプ
バイカラートルマリンボタンカット
トルマリンスティックビーズ
目次
「トルマリンとは?」色の種類や鉱石名について
宝石名/和名(中国名) | トルマリン/電気石 |
鉱石名/和名 | 上記と同じ |
比重 | 3.0~3.3 |
硬度 ※モース硬度 |
7~7.5 |
主な産地 | ・ブラジル産
・アフリカ産 ・スリランカ産 ・アメリカ産 ・アフガニスタン産 |
誕生石 | 10月 |
トルマリン(和名:電気石)は、虹の七色(赤・橙・黃・緑・青・藍・紫)全ての色が産出される宝石であり、ルビーやサファイヤよりも色見の幅が広い鉱石です。
16世紀にはブラジルからヨーロッパにグリーントルマリンが輸出されている一方、当時はエメラルドやルビーと混同されて扱われていたこともあり、その由来や伝承が詳細に判明していません。
和名の電気石は、一定の条件下で電気を帯びることに由来しており、マイナスイオンを帯電※させると健康によいとして、注目されていた時代もありました。
(※宝石の両端が異なる性質(マイナス・プラス)を持っている)
トルマリンの色(種類)と名称ついて
トルマリンは色のバリエーションが多いため、色見によっては下記の名称で呼ばれます。
【トルマリンの色(種類)と名称】
アクローアイト | 無色 |
ルベライト |
赤色、ピンク
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シベライト | 赤紫色 |
インディコライト | 青色 |
ドラバイト |
褐色または黄色
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ショール | 黒色 |
パライバ |
ネオンブルー、ネオングリーン
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バイカラー |
2つの色が混在
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パーティカラー |
3つ以上の色が混在
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ウォーターメロン |
赤色またはピンク+緑色、バイカラーの一種
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※ただし、上記10名称は米国宝石学会(GIA)によって「紛らわしい」と指摘されており、「色の名称+トルマリン」と呼ぶことが推奨されています。
一部の鮮やかなトルマリン(ピンク色等)は、放射線加工されている疑いがあり、天然石・人工石をしっかりと見極めて購入する必要があります。
トルマリンの宝石言葉について
- 寛大
- 忍耐
- 潔白
- 愛
- 健康
トルマリンの宝石言葉は、「寛大・忍耐・潔白・愛・健康」などで、「健やかさ・安定・幸運」を象徴するとされています。
色の幅が広いため、恋愛ならピンク・赤系統、幸運ならグリーン・イエローなど、色見を考慮して選ぶのもオススメ。
「トルマリン」という宝石名は、シンハラ語(スリランカの言語)で「混合宝石」を意味する「トラマリニ」から由来しています。
「トラマリニ」は、オランダの商人がスリランカの鉱山の砂利から、「複数の色を放つ美しい小石」を発見した際に言い放ったことから「混合宝石」の意味として使われるようになりました。
我慢強く砂利を探し、綺麗な宝石を発見して報われた商人のように、私たちに忍耐強さと幸運を授けてくれるでしょう。
トルマリンの種類と希少価値とは?
【種類ごとの価値比較】
※()内は算出される比率
※「GQ=ジェムクオリティ(宝石単体で価値のある最高品)」
※「JQ=ジュエリークオリティ(宝飾品に使われる上質な品)」
※「AQ=アクセサリークオリティ(装飾品に使われる一般的な品質)」
1Caratの価値比較 | GQ | JQ | AQ |
グリーン・トルマリン | 5(10%) | 2(40%) | 0.3(50%) |
バイカラー・トルマリン | 7(5%) | 3(25%) | 1(70%) |
パライバ・トルマリン | 150(2%) | 40(18%) | 4(80%) |
他の宝石と同じく、トルマリンは色見の表れ方によって大きく価値が異なります。
今回は、単色(グリーン)複色(バイカラー)希少色(パライバ)の3つの種類をご紹介します。
グリーン(単色)・トルマリン
カラーバリエーションが多いトルマリンの中でも、比較的安価に入手可能で産出量も多いものが「グリーン・トルマリン」です。
特に、パステルカラーの中でもグリーンからブルー方向の色合いが美しいと言われています。
ただし、グリーン・トルマリンがイエロー・ブラウンがかってしまうと価値が低いと判断されます。
単に濃い色合いが高品質な訳ではなく、内部まで淡い色合いが見える美しいものを選ぶようにしましょう。
バイカラー(複色)・トルマリン
バイカラー・トルマリンは、一つのトルマリンの中に2つの色合いが見られるものを指しています。
バイカラーの多くは「グリーン&ピンク」「ブルー&ピンク」などの組み合わせで良く見られており、人が手を加えない"無処理(無加工)"であることも大きな特徴です。
バイカラー・トルマリンは比較的傷が多く、加熱処理等の人為的な加工を行うとヒビ割れるケースがある繊細な宝石です。
つまり、傷がほとんど見られない綺麗なバイカラー・トルマリンは、合成品である可能性を疑う必要があります。
パライバ・トルマリン
パライバ・トルマリンは、最近産出され始めた若い宝石であり、1989年から1年間本格的に産出されて以降、現代では殆ど見られないため、非常に希少価値があるとされています。
その美しさは宝石を見慣れている人であっても魅了されるほどで、これまでの宝石とは違った独特な輝きが高く評価されているのです。
パライバ・トルマリンは、従来のトルマリンとは異なった、非常に鮮やかなブルー・グリーン色合いを放っており、これは鉱物内に銅を多く含有していることに影響を受けたものです。
産出量の少なさと需要が相まって、その他のトルマリンと比べ10倍~30倍以上の価値を持ち、トルマリンの新しい王様と言える種類になるでしょう。
まとめ:健やかな安定と幸運をもたらす「トルマリン」
今回は、トルマリンについて解説させて頂きました。
「トルマリンは全ての色がある」と言われている程の種類があり、カラーバリエーションは30種類以上あるとされています。
中でも、2色またはそれ以上の色が混ざる特別な種類の宝石があったり、自然の奇跡・調和を感じ取れる美しい宝石です。
新しい物事や環境にチャレンジする人に向けて、これからの健やかな成長と幸運を祈願するお守りの一つに、トルマリンをプレゼントしてみてはいかがでしょうか。